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2019年ドラフト振り返り&2020年ドラフト戦略

2019年ドラフト振り返り&2020年ドラフト戦略

一時は、上位をうかがえる位置にいた2020年の中日ドラゴンズ。
今回は、シーズン途中ではありますが、2020年の中日ドラゴンズについて、ポジション別の現状、ブレイクした選手、ルーキーの現状を見ていきましょう。

 

目次

ポジション別の現状

まずは、ポジション別の現状です。
成績などは、10月15日時点のものです。

 

先発投手

大野雄大は序盤は苦しんだものの、現在は9勝9完投の5完封とエースとしてしっかりした活躍をし、防御率も巨人菅野を抜いて1位となり、2年連続最優秀防御率のタイトルを取る可能性がある。その他では福谷浩司が11試合投げて6勝2敗とまずまずの成績をおさめている。大野、福谷ともにテンポのいい投球が特徴である。

 

誤算は2019年に11勝を挙げている柳裕也が11試合登板して3勝6敗、防御率4.47と打ち込まれていることと、今年は10勝以上を期待されていた梅津 晃大が途中で戦線離脱したことである。

 

 

 

 

リリーフ投手

岡田俊哉は、シーズン当初は抑えを務めましたが、リリーフ失敗などもあり、セットアッパーなどでの出場さらには登録抹消となりました。

7月中旬からは、ライデル・マルティネスが抑えとなり、19セーブを挙げ、安定した成績を残しています。
セットアッパーでは、福敬登、祖父江大輔がチーム最多となる38試合に登板し、リリーフ陣を支えました。

 

去年は敗戦処理が多かった祖父江も今年は勝ちゲームできっちり投げています。

10月15日時点では中日は2位に浮上してきました。

この理由としては「勝利の方程式2020」があげられる。福敬登、祖父江大輔、ライデル・マルティネスが

いるので6回終了時点でリードしていると現在30連勝中なのである。

 

序盤のチーム不振は抑えの岡田が不安定であったことがある。

チーム成績をみると得点は346点と6球団では断トツの最下位。1位の巨人とは100点も違うのである。

失点は392点と3位でホームランが56本で断トツ最下位。盗塁は23でDeNAと同率最下位。打率.247は

阪神と同率の最下位。防御率は3.84で3位という成績で現在チームは2位なのである。

 

この成績からわかるように投手陣が安定していることでチームは勝つことができるのである。

 

捕手

捕手で出場試合数が多いのが木下拓哉で、自己最多を更新する61試合に出場しました。
それ以外では、育成出身のアリエル・マルティネスが31試合、ルーキーの郡司裕也が23試合に出場しています。

 

内野手

内野手のレギュラーは、ファーストがビシエド、セカンドが阿部寿樹、サードが高橋周平、ショートが京田陽太と言っていいでしょう。

 

京田はことし打率が.220程度であり「打てない京田」と言われている。ミートポイントが一点しかないので球種の

多いプロ野球の一軍で率を残すのは難しい状況である。

 

改善策としては打撃練習からの意識改革が必要であり、とにかくボールは打たない。三遊間を狙って内安打を増やすことがあげられる。おっつけるバッティングをすることでボールを長く見ることができ、ミートポイントの幅ができるとYouTubeで元中日の森野さんが解説をしていた。

 

阿部も打率は低迷しているが、ここ一番での勝負強さがあるため京田とはイメージがかなり違う。

 

高橋周平がケガで離脱した時に1軍を経験した今年のドラフト1位の石川昂弥は初打席でいきなりヒットを打つなど

存在感をしめした。打率自体は低かったが内容は決死して悪くなかった。体格的にも見劣りしないので一軍において経験を積ませてもよかったほどである。

 

特に今年は堂上などが苦しんでいるのもあり世代交代してもよかったかもしれない。

 

外野手

外野手では、大島洋平の出場試合数が一番多く、井領雅貴、武田健吾、アルモンテ、平田良介がそれに続いています。

しかし、平田良介は、コンディション不良で二軍調整中です。

 

去年活躍しているのに今年不調だったのが平田と福田であった。外野で大島、平田、アルモンテがそろっていると

チームレベルはかなり上位なのだが、誰かが欠けてわかったことは外野の層があまり厚くないことである。井領なども頑張ってはいたが平田の変わりとまではいかなかった。

 

そんな中で今年のドラフト5位の岡林勇希も一軍を経験した。とにかく見ていて面白い選手である。

何かやってくれそうな期待をさせるのがテレビから伝わるのである。正直、今年の外野の控の選手と比べると1軍で経験を積ませてもよかったというのが本音である。

 

そして昨年のドラフト1位の根尾昂も1軍経験をして初ヒットを放った。打撃に関してはスピードにまだついていけてないところや、ミートポイント幅が狭いのでタイミングを狂わされると簡単に三振してしまうシーンが多く見られた。打てないことで悲壮感が少し出ていたので、今年の2軍での活躍を活かして来年以降に覚醒をしてほしい。

 

正直、根尾には外野ではなくショートを京田から奪ってほしいというのが私の希望である。

守備自体は練習すればうまくなると思うので、打撃が慣れてくればレギュラー争いは十分できると思う。

 

 

2020年にブレイクした選手、しそうな選手

次に、2020年にブレイクした選手を投手と野手に分けて見ていきましょう。

 

 

投手

2年目の勝野昌慶は、登板試合を2019年の3試合から8試合に伸ばしており、さらなる活躍に期待できそうです。
同じく2年目の梅津晃大は、現在登録抹消中ですが、2020年は投球回を43 1/3回に伸ばしており、今後の復活が待たれます。

育成選手から入団の木下雄介は、8月に一軍登録されて以降、一軍定着し2018年の14試合に迫る13試合に登板しています。

 

 

野手

アリエル・マルティネスは、現在は登録抹消中ですが、打てる外国人捕手として31試合に出場しており、今後の復活に期待です。

高卒8年目の溝脇隼人は、6月末からは一軍に定着し、出場試合数を31試合に伸ばしており、さらに活躍するかもしれません。

高卒4年目の石垣雅海は、出場試合数を20まで伸ばしています。

2018年ドラフト1位の根尾昂は、シーズン中盤に6試合一軍出場、今後の成長に期待です。

 

 

 

2020年のルーキーの現状

2020年のルーキーについて現状を見ていきましょう。

各順位の選手と2020年の成績です。

 

1位:石川昂弥、内野手、東邦高、14試合8安打1打点(打率.222)

2位:橋本侑樹、投手、大阪商業大、12試合15 2/3投球回13奪三振(防御率6.32)

3位:岡野祐一郎、投手、東芝、9試合2勝2敗40 1/3投球回38奪三振(防御率5.36)

4位:郡司裕也、捕手、慶應義塾大、23試合10安打4打点(打率.172)

5位:岡林勇希、外野手、菰野高、6試合2安打(打率.286)

6位:竹内龍臣、投手、札幌創成高、一軍・二軍出場なし

育成1位:松田亘哲、投手、名古屋大、一軍・二軍出場なし

 

 

 

石川昂弥は、一軍昇格時は先発出場もしましたが現在は二軍調整中、今後の活躍が期待できます。

橋本侑樹は、防御率は良くないですが、9月末に再昇格しており、一軍定着なるか注目です。

岡野祐一郎は、現在は二軍で調整中ですが、先発として2勝を挙げています。

郡司裕也は、新人野手では最多出場で、来年以降は正捕手争いをするかもしれません。

高校時代に投手としても評価されていた岡林勇希は、7月下旬に一軍を経験、2年目以降の飛躍に期待です。

竹内龍臣は、体作りやネットスローなどの練習を行っており、今後は、実戦の機会を積んで2年目以降の一軍出場を目指します。

高校時代はバレーボール部という変わった経歴を持つ育成の松田亘哲は、左肩痛による別メニュー調整中で、2年目に支配下登録・一軍出場なるか注目です。

 

2020中日ドラゴンズのまとめ

2020中日ドラゴンズについて、ポジション別の現状、ブレイクした選手、ルーキーの現状を見ていきました。
優勝は難しくなりましたが、ルーキーをはじめ今後に期待できる選手がいるので、来年以降の飛躍に期待です。

 

2020年のドラフト戦略としてはFAで大野が出るかどうかが大きなカギを握る。大野がでるようであれば投手陣の補強を手厚くする必要がある。

 

大野が中日に残留するのであれば、外野手の平田に代わるような選手を補強するのが今年のチーム成績からみて必要と考える。

 

なんだかんだ言って今年のドラフトも高橋宏人(中京大中京)を1位で地元のスター候補が予想されている。

当初は慶応大学に進学すると言われていたが一転してプロ志望表明をしたのである。

 

与田監督が3年連続で抽選を引き当てることを願っている。

 

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