愛知県の社会人野球からプロが多い理由
「愛知県の社会人野球、2020年秋の大会は?過去10年間の都市対抗・社会人日本選手権出場チームは?出身プロ野球選手は?」
2016年にトヨタ自動車が社会人野球で優勝するなど、愛知県の社会人野球が盛んです。
今回は愛知県の社会人野球について、2020年秋の大会、過去10年間の都市対抗・社会人日本選手権出場チーム、出身プロ野球選手について見ていきましょう。
愛知県の社会人野球、2020年秋の大会は?
・開催時期は?
2020年秋の社会人野球の大会は、東海地区(静岡・岐阜・三重含む)の都市対抗予選が岡崎市民球場で行われます。
都市対抗野球は本来なら夏に行われますが、11月に行われる予定です。
新型コロナウィルスの影響もあり、1試合当たりの入場者数は5,000人以内に制限されており、都市対抗予選を観戦される方は早めに球場に行かれるといいでしょう。
都市対抗予選は9月15日から行われており、予定通りに日程を消化できれば、10月3日に最終戦(第6代表決定戦)が行われます。
愛知県の社会人野球、過去10年間の都市対抗・社会人日本選手権出場チームは?
過去10年間の都市対抗・社会人日本選手権出場チームについて見ていきましょう。
都市対抗
まず、都市対抗野球についてです。
2010年:トヨタ自動車、東邦ガス、東海理化、王子製紙(現・王子)、三菱重工名古屋
2011年:東海理化、王子製紙、三菱重工名古屋、JR東海
2012年:東邦ガス、王子製紙、トヨタ自動車、ジェイプロジェクト、JR東海
2013年:三菱重工名古屋、JR東海、王子、東邦ガス、三菱自動車岡崎
2014年(東海地区7枠):新日鐵住金東海REX、東邦ガス、JR東海、三菱重工名古屋
2015年:JR東海、王子、トヨタ自動車、三菱重工名古屋
2016年:王子、トヨタ自動車、三菱重工名古屋
2017年:トヨタ自動車(前年度優勝)、三菱自動車岡崎、東邦ガス、新日鐵住金東海REX、三菱重工名古屋
2018年:トヨタ自動車、王子、東邦ガス、JR東海
2019年(東海地区7枠):東邦ガス、三菱自動車岡崎、トヨタ自動車、王子、JR東海
静岡、岐阜、三重を合わせた東海地区から6ないし7チームが都市対抗に出場しますが、そんな中でも愛知県のチームが最低でも3チーム以上出場しており、レベルが高い事が言えます。
なんといっても愛知県の社会人野球ではトヨタ自動車が安定の強さを見せている。
これは選手として考えれば簡単でプロ野球にドラフトされるかわからないけど社会人野球に行く場合は就職という
考えになる。その場合は安定した企業になるのは当然である。
有名なところでは古田敦也(元ヤクルト)、金子千尋(現日本ハム)、吉見一起(中日)だが他にも多数活躍した選手がいます。更に今年のドラフトでは上位指名が注目される栗林 良吏 投手がいる。栗林選手は愛知黎明時代は内野手としても注目されたが、名城大に進むと投手として1年生の春から3試合連続で先発し、日本福祉大戦では2安打完封など5勝を挙げ注目されている。
ドラゴンズも上位指名が予想されている注目の選手です。
日本選手権
次に、日本選手権です。
2010年:トヨタ自動車、王子製紙、東邦ガス、三菱自動車岡崎、三菱重工名古屋
2011年:中止
2012年:トヨタ自動車、東邦ガス、JR東海、三菱重工名古屋、新日鐵住金東海REX
2013年:JR東海、トヨタ自動車、東邦ガス
2014年:東邦ガス、トヨタ自動車、三菱重工名古屋
2015年:トヨタ自動車
2016年:東邦ガス、王子、新日鐵住金東海REX、JR東海
2017年:トヨタ自動車、三菱自動車岡崎、王子
2018年:三菱重工名古屋、トヨタ自動車、東海理化、王子
2019年:王子、トヨタ自動車、三菱自動車岡崎
こちらは、JABA大会という全国のチームが対戦する大会が何大会かあり、JABA大会と地区予選を勝ち上がったチームが出場します。
出場チーム数は32ですが、その中でも3チーム以上出場した年がほとんどでした。
愛知県の社会人野球、出身プロ野球選手は?
さらに、愛知社会人野球連盟の加盟社会人と出身の主なプロ野球選手(敬称略)について社会人別に見ていきましょう。
社会人チーム
JR東海(名古屋市):
永井智浩(元ダイエー)
中山慎也(元オリックス)
伊藤義弘(元ロッテ)
永井智浩は、2年目の1999年に先発ローテーション入りし、10勝を挙げました。現在は、ソフトバンクのスカウト育成部長などを務めています。
中山慎也は、先発、リリーフの両方でチームを支えました。
伊藤義弘は、4年連続50試合以上登板を果たしており、現在は母校・東福岡高校で保健体育の教員を務め、野球部の指導にもあたっています。
東邦ガス(名古屋市):
菊地正法(元中日)
藤江均(元横浜など)
菊地正法は東邦ガス初のプロ野球選手となりましたが、プロ野球生活は3年間に終わります。
藤江均は、2012年にリリーフとしてシーズン50試合以上に登板していました。
三菱重工名古屋(名古屋市):
北村照文(元阪神など)
本多雄一(元ソフトバンク)
高木勇人(元巨人など)
鈴木昂平(元オリックス)
勝野昌慶(中日)
北村照文は、ダイヤモンドグラブ賞を2回獲得した外野守備のスペシャリストです。
本多雄一は、走攻守揃った選手で、盗塁王を2回獲得しました。現在は、ソフトバンクのコーチを務めています。
高木勇人は、1年目に先発として9勝を挙げますが、登板機会を減らしました。現在はBCリーグ(独立リーグ)の神奈川に所属し、プロ復帰を目指します。
鈴木昂平は、内野ならどこでも守れるユーティリティープレーヤーでした。現在は引退し、オリックスでコーチを務めています。
勝野昌慶は、登板数を増やしており、今後の活躍が期待できそうです。
ジェイプロジェクト(名古屋市):
庄司龍二(元オリックス)
角屋龍太(元オリックス)
庄司龍二は、打てる捕手として期待されましたが、ケガの影響で一軍に出場することなく引退しました。現在は警察官(大阪府警)を務めています。
角屋龍太は、2試合の登板にとどまり、現在は、オリックスの打撃投手を務めています。
王子(春日井市):
吉本亮(元阪神など)
黒木知宏(元ロッテ)
上坂太一郎(元阪神)
熊代聖人(西武)
西川龍馬(広島)
吉本亮は、阪神時代に矢野輝弘(現・監督)が負傷した時にスタメン出場を務めた事もあります。
黒木知宏は、最多勝利・最高勝率のタイトルを獲得したこともあり、ロッテのエースでした。
上坂太一郎は、一時期はレギュラーを掴んだこともある足のスペシャリストです。
熊代聖人は、守備固めや代走での起用が中心です。
西川龍馬は、外野にコンバート後、レギュラーを掴みつつあります。
日本製鉄東海REX(東海市):
水谷啓昭(元中日)
音重鎮(元中日など)
足利豊(元ダイエーなど)
水谷啓昭は、1980年にリーグ最多となる56試合に登板しました。
音重鎮は、ゴールデングラブ賞を獲得したこともあります。
足利豊は、アンダースロー投手です。
トヨタ自動車(豊田市):
三浦政基(元日本ハムなど)
古田敦也(元ヤクルト)
高橋建(元広島など)
安藤優也(元阪神)
金子千尋(現日本ハム)
平石洋介(元楽天)
吉見一起(中日)
荻野貴司(ロッテ)
中澤雅人(ヤクルト)
大谷智久(ロッテ)
祖父江大輔(中日)
木下拓哉(中日)
源田壮亮(西武)
藤岡裕大(ロッテ)
富山凌雅(オリックス)
三浦政基は、通算で200試合以上に登板しました。
古田敦也は、キャッチャーとして2000本安打を打ち、選手兼任監督を務めた事もあります。
高橋建は、先発・リリーフ両方で活躍し、メジャーリーグでもプレーしました。
安藤優也は、先発として最高勝率のタイトルを獲得した一方で、リリーフとしても活躍します。
金子千尋は、オリックス時代に最多勝利、最優秀防御率のタイトルを獲得したこともあり、日本ハムでは
先発・リリーフ両方で登板しています。
平石洋介は、2019年まで楽天の監督を務めました。
吉見一起は、最多勝利、最優秀防御率、最高勝率のタイトルを獲得しています。
荻野貴司は、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得した走攻守揃った選手です。
中澤雅人や大谷智久は、復活が期待されます。
荒波翔は、ゴールデングラブ賞を獲得しました。
祖父江大輔は、リリーフとして投げています。
木下拓哉は、正捕手争い中です。
源田壮亮は、1年目からショートのレギュラーとなり新人王を獲得しました。
藤岡裕大は、ショートのレギュラーとして出場しています。
富山凌雅は、今後、登板数を増やしそうです。
三菱自動車岡崎(岡崎市):
谷佳知(元オリックスなど)
岩下修一(元オリックスなど)
山口和男(元オリックス)
榊原諒(元日本ハムなど)
山本大貴(千葉ロッテ)
谷佳知は、最多安打、盗塁王、ゴールデングラブ賞などを獲得した走攻守揃った選手でした。
山口和男は、当時最速となる球速158km/hをマークしました。
岩下修一は、1年目にリリーフとして44試合に登板し、白血病を克服した選手としても知られています。
榊原諒は、関西国際大学を経て、プロ入りし、新人王も獲得しました。
山本大貴(投手)、山野辺翔(内野手)は出場機会を増やしそうです。
東海理化(豊川市):
伊藤隆偉(元オリックス)
澤井道久(元中日)
伊藤隆偉は、1997年に10勝を挙げ、7月には月間MVPを獲得します。
澤井道久は、1年目から出場し、スタメンとして出場したこともありました。現在は、鳥開ベースボールクラブのコーチを務めています。
立野和明は、ルーキーイヤーの2020年は、一軍出場を目指します。
クラブチーム
エディオンBLITZ(名古屋市):
財前貴男(元巨人)
柴田健斗(元オリックス)
沼田拓巳(現琉球)
財前貴男、柴田健斗は出場機会がなくプロ野球生活を終えます。
沼田拓巳は、ヤクルト時代には1登板にとどまりますが、現在はプロ野球加入を目指す琉球ブルーオーシャンズに所属しています。
矢場とんブースターズ(名古屋市):
鳥開ベースボールクラブ(名古屋市):
ジェイグループ(名古屋市):
CENTRAL ARCH(春日井市):
スポーツ総合学園SEED(常滑市):
愛知ベースボール倶楽部(豊橋市):
出身のプロ野球選手はいません。
愛知県の社会人野球、まとめ
愛知県の社会人野球についての2020年秋の大会、過去10年間の都市対抗・社会人野球日本選手権出場チーム、
出身プロ野球選手を見ていきました。
2020年は都市対抗にどのチームが出場するか、プロ入りする選手がいるかに期待です。
愛知県の社会人野球のレベルが高い理由としてはトヨタ自動車がある他に、地理的な事情があるかもしれません。関西地方から愛知県は関東と比べると時間・お金も半分くらいで気軽にこれることがあげられます。古田、吉見などは関西出身になります。
これは社会人野球が就職という考えで選んでいることも影響しているはずです。実家にできるだけ近い自分のやりたい野球の条件に近いところを考えるとおのずと愛知県の社会人野球には人が集まるのかもしれません。
コメント
コメント一覧 (612件)
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