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石川昂弥、高知で“本当の意味での勝負の19日間”へ ケガとの決別と4番奪還への条件

目次

1. 高知で始まった“フォーム固めの19日間”

・11月1日、高知での秋季キャンプ初日から石川は1キロのマスコットを振り込み、午後だけで200球入りのカゴを4回空にした。
・「完走したら自信になる」と語る表情には疲労よりも充実感。
・今季は9月3日の阪神戦で今季1号を放った直後に左脇腹を痛め離脱。上がりかけた状態をシーズンで証明できなかった悔しさが、今回のキャンプへの原動力になっている。
・本人は「ここまでやってきた打撃を継続する」と、迷いを消す作業に入っている。

2. 課題は“フォーム”よりも“壊れない体”

・ファンから最も多く挙がっているのは「まずケガをしない体を」という声。
・シーズン中も違和感・離脱が続いたことで「また途中でいなくなるのでは」という不信感が残っている。
・「原因を分析して予防策を徹底すべき」「専門のトレーナーやスポーツドクターを付けるレベルでやらないともう厳しい」という意見も多い。
・打撃の再現性を高めるにも、まずは19日間を1日も欠けずにこなすことが前提になっている。

3. ポジション争いはさらに厳しくなる

・来季の三塁は、森・福永・石川という序列で見ているファンもいる。
・守備力を含めて「サードで1年戦うのは膝的に厳しいのでは」という声は根強い。
・その場合は一塁でボスラーとの競争、さらに将来的にはDHで外国人との競争…と、どの道を選んでも“結果を出さないと席がない”状況。
・「優遇枠で一軍」という時期はもう終わりで、来季は“高卒7年目=結果を出す側”として見られている。

4. ファンのまなざしは“期待半分・不信半分”

・「ホームランウイングができるから20本は軽く超えられるはず」というポジティブな期待もまだ残っている。
・一方で「またフォーム固め?」「それはもう3年目までに終わらせること」「完走を自信に、では困る」といった厳しいコメントも多い。
・「こうやって記事になるうちは甘やかされてる」「その間に他の若手が伸びる」という、中日の“おなじみのパターン”を危惧する声も。
・つまり――“まだ注目されている”こと自体はチャンスだが、同時に“そろそろ答えを出せ”という最後通告でもある。

5. 来季に向けてのチェックポイント

  1. キャンプ19日間を完走できるか
     → ここを落とすと、過去のケガのイメージがそのまま残る。
  2. センター返し・右中間に伸びる軌道が戻るか
     → 2軍で見せていた“石川らしい打球”を一軍で再現できるか。
  3. 膝・脇腹の再発を防ぐ体づくりができたか
     → 個人任せではなく専門家を巻き込めるかがポイント。
  4. サードに固執せず、ファースト/DHも含めた“使われる準備”ができるか
     → 起用側の選択肢を狭めないことが生き残り条件。
  5. 「俺は使ってもらえる」という甘さを消せるか
     → ファンはここを最も厳しく見ている。

6. まとめ――これは“最後の甘い猶予”かもしれない

石川昂弥がまだ取り上げられるのは、ドラゴンズが“4番・中日の象徴”を生え抜きで育てたいからであり、ファンもそれを見たいからだ。だが「またケガ」「またフォーム固め」では、さすがに擁護しきれなくなっている。
この高知での19日間は、技術の再確認というよりも――
「壊れずに、全部やり切れる選手になったか」
を球団とファンに証明する時間になる。ここをクリアできれば、ホームランウイングができる来季のバンテリンで、一気に評価をひっくり返す可能性もある。逆にここで離脱すれば、ファンの多くが口にしているように“これで最後のチャンスだったな”という空気が一気に広がるはずだ。

来季は「期待の若手」ではなく「結果で居場所を勝ち取る年」。その入口が、この高知キャンプになる。

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