目次
1. 崖っぷちからの大逆転劇
- ドジャースは第5戦終了時で2勝3敗と後がない状況。
- 敵地で連勝して第7戦に持ち込むと、9回にミゲル・ロハスが起死回生の同点ホームラン。
- 延長11回、ウィル・スミスが勝ち越し弾を放ち、ついに試合をひっくり返した。
- “9回同点→延長逆転→エースが締める”という、まさに漫画のような展開だった。
2. 中0日でマウンドに戻った男・山本由伸
- 山本はWS第2戦で9回1失点の完投。第6戦でも6回1失点で勝利投手。
- それでも第7戦9回1死一・二塁、サヨナラの大ピンチで中0日登板。
- 満塁を招きながらも無失点でしのぎ、10回・11回も無失点で投げ切った。
- この熱投で“シリーズ3勝”“第6・7戦連投で胴上げ投手”“しかも全て敵地”というWS史上初の偉業に。
- 試合後にはスタンドから「ヨシノブ・ヤマモト!」の大コール。大谷と佐々木が真っ先に駆け寄る、象徴的な場面となった。

3. 2009松井以来、日本人2人目のWS MVP
- MVPはもちろん山本由伸。
- 日本人でのWS MVPは、ヤンキースで09年に受賞した松井秀喜以来。
- 大谷翔平も「由伸が世界一の投手だとみんなが思っている」と最大級の賛辞。
- ドジャース投手コーチも「チームのためなら何でもやる男」と献身性を高く評価していた。

4. 史上初の“日本人トリオで世界一”
- このドジャースには大谷翔平(31)、山本由伸(27)、佐々木朗希(23)という3人の日本人が在籍。
- 日本人2人がいるチームの世界一は過去にもあったが、3人同時はMLB史上初。
- 大谷は55本塁打で1番としてシーズンをけん引し、ポストシーズンでは投手復帰。
- 山本はシーズンを通して唯一ローテを守り、ポストシーズンでエース格に。
- 佐々木は故障明けながら救援でブルペンを助けた。
→ 今回の優勝は「日本人3人がそれぞれ役割を果たして勝ち取った世界一」として記憶される。

5. 際立ったロバーツ監督の“総力戦采配”
- 9回でスネルから早めに山本へ継投した判断が的中。
- 守備固めでセンターにパヘスを入れていたことで、11回裏の大飛球を捕球できた。
- ロハスの同点弾、スミスの決勝HR、堅い守備、そして中0日の山本――すべてをつなげたのがこの采配だった。
- “スターのチーム”ではなく“全員でつかんだ優勝”だったことがファンの共感を呼んだ。

6. ファンが「神話」「伝説」と呼んだ理由
- 崖っぷちからの2連勝
- 敵地で3勝を挙げた日本人エース
- 大谷のいるチームで、別の日本人がMVP
- ロハス・スミスの劇的弾
- そしてMLBでも珍しい“先発投手の中0日リリーフ”
――これらが重なり、SNSでは「神話が生まれた」「史上最高のWS」「震えが止まらない」といった声が続出した。

7. まとめ:もう“メジャー最高の投手”と呼んでいい
- WSで3勝、しかも全部敵地
- 中0日で最終戦を締めて連覇を決める
- 松井以来の日本人MVP
これだけの材料が揃えば、山本由伸を「メジャー最高のピッチャー」として語っても誰も文句は言えない。
そしてこのシリーズは、MLBの頂点で日本人投手がチームを救う時代になったことを世界に示した、歴史的なシリーズとなった。



