1. ナゴヤの秋に届いた“連名の謝罪”
10月22日に報じられた不倫騒動について、中日ドラゴンズ・柳裕也投手(31)と妻のmakoさんが、そろってインスタグラムを更新しました。
投稿に添えられていたのは、青空の下で並んで歩く2人の後ろ姿。makoさんが柳の肩に手を回し、「まだ一緒に行きますよ」とでも言いたげな一枚でした。
文章はmakoさんが執筆し、柳も同一文を自身のアカウントで共有。「この度は夫の記事でお騒がせしてしまい、申し訳ございません」から始まり、冷静かつユーモアをにじませた“家族としての見解”が示されました。
2. キーワードは「(家庭内)育成契約中」
今回もっとも目を引いた一文がこちらです。
「彼は今回の件について、家族から厳しく叱責を受け猛省しております。そんな彼は現在『(家庭内)育成契約中』ですので、私たちは変わらず笑顔で応援し、支え合っていこうと思います!」
“懲罰”ではなく“再調整”。プロ野球になぞらえたこの表現が、重くなりがちな話題を一気に柔らかくしました。
さらに最後は、
「まずは15時間抱きしめてもらいますか~🥹」
とオチをつけ、騒動を“夫婦の中でいったん処理した”形に。ここに「深刻になりすぎない」「世間も巻き込まず終わらせたい」という意図が見えます。
3. ファン・ネットの声は“奥さんすごい”一色
この投稿に対して、ネットではこんな反応が並びました。
- 「さすが愛知の嫁、メンタル強すぎ」
- 「ドラゴンズの選手が旦那なら『名古屋に残れ』って言うでしょ笑」
- 「奥さんの対応が理知的で冷静、かつしたたか」
- 「『家庭内FA宣言』されなくてよかったな柳…」
- 「真のイケメンは妻のほう」
一方で、冷静な見方も出ています。
- 「奥さんとしては屈辱だったはず。表に出さないだけ」
- 「対外的にはこう言うしかない」
- 「許したんじゃなくて“伸びしろに期待して様子見”でしょ」
- 「不倫はダメ。あとは本人が黙らせるだけ」
つまり、今回の“和解風投稿”は「夫婦の問題だから口出し無用」というラインを引く一方で、「じゃあ次はプレーで示してね」という球団・ファンへのメッセージにもなっていました。
4. FAとどう絡む?「残るしかない説」と「出ていい説」
柳は今季14試合で3勝5敗、防御率3.29。8月に国内FA権を取得しており、今オフの去就はもともと注目されていました。
しかし今回の件で、一部ファンからはこういう声も。
- 「この状況でFA行使して出て行くのは印象悪い」
- 「ドラに迷惑かけた分、残留してプレーで返すべき」
- 「山川の時もそうだけど、スキャンダル直後の移籍はファンがモヤる」
一方で、
- 「不倫とFAは別問題。選手の権利」
- 「中日はドラフトで即戦力投手3人取ったし、万一出ても致命傷にはならない」
- 「他球団も“そんなにマイナス案件”とは見ないと思う」
という冷静な意見もあり、“残れ”と“出てもいい”でファンが割れている状態です。
ただし、「奥さんが名古屋の人」「ドラファン気質がある」という文脈から、“家庭内では残留派が多数”という見立ても出ていました。
5. 「妻が前に出る」ことへの賛否
今回の投稿で特徴的だったのは、柳本人ではなくmakoさんが“前面に立って”文面を整えたことです。これに対しては、
- 「妻にこういうこと言わせるなよ柳」
- 「本人がまずしっかり会見を」
- 「源田夫妻のYouTubeと同じで、ちょっと“演出感”が強すぎる」
といった違和感も少なくありませんでした。
その一方で、
- 「怒りに任せてぶちまけなかった。これは大人」
- 「離婚しない=依存・打算、じゃなくて“今ベストなのは何か”で動いた」
- 「奥さんが一番冷静。柳はこれで助かった」
と、makoさんを高く評価する声も目立ちました。
要するに“許した”ではなく“管理に入った”という見方が優勢です。これがネットで言われている「家庭内育成契約=伸びなければ契約終了」のイメージです。
6. 今回の核心:「許した」ではなく「猶予を与えた」
多くの人が共通していた認識はここです。
- 不倫を“なかったこと”にはしていない
- いま離婚すると子ども・生活・仕事・世間が全部荒れる
- だから一度、夫婦としての“延長・様子見”にした
- ただしこれは“無期限契約”ではない
つまり今回のインスタは“和解の宣言”というより、“再評価までの時間稼ぎ”と見ると腑に落ちます。そこに「15時間抱きしめて」というユーモアを乗せることで、世間の温度も少し下げることに成功しました。
7. 柳がこれからやるべきこと
ここまででほぼ全員が一致しているのはこの一点です。
「あとは野球で黙らせろ」
- 成績を戻せば「まぁいろいろあったけどな」で終わる
- 来季タイトルでも獲れば“禊ぎ完了”になる(DeNA東の例を出す声もあり)
- 逆に今のまま3~5勝レベルだと、今回の件がずっと尾を引く
- だからまずは体を整えて、ナゴヤでやり直せ
というのが“ドラゴンズ寄りの目線”でした。
8. まとめ:3つの顔をどう投げ分けるか
今回の一件で、柳裕也には3つの顔がはっきりしました。
- 家庭では「育成契約中の夫」
- 球団では「まだ計算したい先発」
- ファンの前では「一度裏切ったので取り返す必要のある選手」
この3つを同時に背負って2026シーズンを迎えることになります。
不倫というマイナスを、ユーモアと家族の覚悟でいったん軟着陸させたのは見事でしたが、ここから先はもう言葉ではなく“イニングと勝ち星”です。
最後に
- 今回の妻側の対応は、名古屋の土地柄やドラゴンズファンとの距離感をよく理解した“非常に賢い着地”だった
- ただし、これは“完全許可”ではなく“条件付き継続”
- だからこそ、FAでどう動くかはこれまで以上に注目される
- 残留なら「筋を通した」扱い、移籍なら「成績で黙らせられるか」が問われる
この話題、まだ一段階目の“収束”をしただけで、ほんとうの意味での評価は来季のマウンドで決まります。
