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駿太、ナゴヤの秋に別れ――「まだ戦力になれる」強肩の守備職人が見据える“第三章”

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リード

10月28日、ナゴヤ球場隣接の昇竜館で、外野手・駿太(32)に来季の契約を結ばない旨が通達された。プロ15年、通算1042試合。派手ではないが、強肩と一歩目で勝負してきた守備職人は静かに言う――「現役でやりたい」。若返りが進む中日編成の現在地とともに、駿太の15年とこれからを整理する。


通告の概要

  • 日時・場所:2025年10月28日/昇竜館
  • 対象選手:駿太(外野手・32歳/登録名を今季“駿太”に戻す)
  • 今季成績(1軍):22試合、打率.235、0本塁打、0打点
  • 役割:守備固め/代走中心
  • 本人の意向現役続行希望

「正直、いろいろ考えてはいました。でも――現役でやりたい。その思いが強い。チャンスがあるなら、また野球がしたい」


選手ヒストリーと“記憶に残る駿太”

  • 出自と入団:前橋商 → 2010年ドラフト1位でオリックス入り
  • 移籍:2022年7月、石岡諒太との1対1トレードで中日へ
  • 通算:1042試合出場
  • 象徴的な強み
    • 右中間の深い当たりを刺すバックホーム
    • 終盤の守備固めで失点期待値を下げる立ち回り
    • 塁間の“間”を断ち切る一歩目と走塁判断

「人に恵まれた15年間。支えがなければ続けられなかった」


コメント抜粋(要旨)

  • 受け止め:「そういう立場。来たかという感じ」
  • 自評:「期待に結果で応えられなかった。生き残る道を模索してきた」
  • 未来:「まだ戦力になれると信じている。評価されるなら違うチームで挑みたい」

中日の編成“現在地”と外野再編

  • 引退:祖父江/岡田俊哉/中田翔
  • 戦力外:佐藤龍世/駿太
  • 育成移行(打診含む):梅津晃大/森博人/津田啓史/土生翔太/山浅龍之介
  • ドラフト:支配下6人(1位・中西聖輝、2位・櫻井頼之介 ほか)
  • 登録枠70枠中65(例年、春季キャンプ時に約65名へ最適化)
  • 外野の現状:岡林・上林・細川で軸形成。終盤の守備専枠は減少傾向

若返りの波が、静かに、しかし確実にロッカーの並びを変えていく。


ファン・識者ボイス(要約)

  • 守備はピカイチ、肩は現役トップクラス。打撃があと“2割5分”あれば…」
  • 「岡林・上林・細川で外野が固定。接戦では細川を下げにくく、守備固めの出番が減った」
  • 代走・守備固めの“職人席”が縮小する投高打低の時代。より“打てる選手”を優先する潮流」
  • コーチ適性を推す声も。現役続行が叶わずとも、将来の指導者としての期待」
  • 「オリ時代からのレーザービームは忘れない。どこかでまた見たい」

データで見る“駿太タイプ”の価値

  • 守備走塁特化の役割
    • 失点確率を下げる終盤の外野守備
    • 一塁→本塁の生還抑止(外野→本塁の送球威圧)
  • 編成トレンドとのギャップ
    • ベンチ枠圧縮/代打の厚み重視で守備専枠が希少化
    • HRテラス導入球場の増加=“一発の期待値”>守備差の局面が増加

今後のシナリオ(一般論)

  1. NPB球団での獲得:外野守備の底上げが急務な球団で即戦力の守備要員として
  2. 育成契約→昇格狙い:打撃の再設計(選球・対変化球)を前提に再チャレンジ
  3. 海外・独立L経由:実戦打席を増やし、打撃指標の上積みでNPB復帰を狙う
  4. コーチ兼任の道:外野守備・走塁の実戦指導で価値を発揮

編集後記(まとめ)

“派手な数字”ではなく、“必要な一歩”でチームを支えてきた15年。
守備固め専の席は狭まっても、守備の価値は消えない。
どのユニホームであれ、もう一度――レーザービームが見たい。

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