リード
みやざきフェニックス・リーグ最終戦(10/27・アイビー)で「3番・二塁」先発の辻本倫太郎が3打数2安打3打点。今リーグ通算**打率.421(38打数16安打)**でチーム首位打者に輝いた。「チーム打撃と自由に打つ打席の区別」を掲げ、勝負どころで適時打を量産。来季の一軍定着へ、明確な手応えを持ち帰った。
目次
試合スコア
- 中日 10 ― 11x DeNA(10/27・アイビー)
今日の辻本ハイライト
- 5回:1死三塁から一・二塁間を破る先制適時打(右前)
- 6回:2死一・二塁で左中間を破る2点適時二塁打
- 成績:3打数2安打3打点
今リーグの通算成績(辻本)
- 打率:.421(38-16)
- 役割:中軸での起用増、“状況打撃”の質向上を示す
評価ポイント(編集部メモ)
- 状況対応力の成長:走者状況に応じたバットコントロールとコース対応
- 意外性ある長打ポテンシャル:バンテリンでのフェンス直撃、最深部への飛球など、小柄でもギャップを突ける
- 守備・走塁の上積み余地:二塁守備の堅実化+走塁判断の精度向上でベンチ起用価値↑
ファン&論点ダイジェスト
- 二軍を“越えた”のは評価:「二軍で打てないと一軍は無理。辻本・尾田はまず第一関門クリア」
- 次の壁=一軍投手対応:「鵜飼のように止まらないために高め/低めの見極めとゾーン別長所の磨き直しが急務」
- 起用・コンバート観:「固定観念を捨て、柔軟な守備起用を。田中との併用ラインにまず乗りたい」
- チーム編成の課題感:「内野は“守れるが打てない”選手が多い。打撃で存在感を示せる選手が台頭を」
スカウティング視点:一軍定着へのチェックリスト
- 出塁能力:四球獲得(BB%)と見極め(O-Swing%)の向上
- 対一軍直球:150km級へのファウル延命→甘め仕留め(ストレート対応指数の底上げ)
- 弱点帯の縮小:外角低めへの対応(カット/レフト前)・高め速球への対処(チップ→ライナー)
- 二塁守備の安定:併殺完成率・一歩目の反応、UZR相当のプラス域へ
- 代走・小技:走塁判断、確実な犠打でベンチ運用価値を可視化
コーチング提案(春キャンプまで)
- メニュー:
- 球審高低厳しめの実戦型見極めドリル(投手主導の配球パターン学習)
- アウトサイド反復:外角低めは“割り切りカット→逆方向”の2択整理
- 一二塁間の打球質向上:フロントフット遅らせ→ゴロLA最適化
- 二塁守備:併殺フットワーク(送球角度の安定/踏み替え速度)
まとめ
- フェニックスLで首位打者=打率.421は“二軍の壁”を越えた証明。
- 次のハードルは一軍の球質・配球への適応と守備走塁の安定。
- 田中との併用ラインにまず食い込み、代打・代走・二塁守備で出場機会を増やしながら、**“打てる内野手”**として存在感を確立したい。
- 来春までの成長次第で、ベンチ要員→スタメン競争へ。期待値は着実に上昇中。
