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リード(概要)
9月23日のウエスタン・リーグ「中日4―6くふうハヤテ」(ナゴヤ)。延長10回タイブレークで根尾昂(25)が7番手として登板し2失点、敗戦投手となりました。試合後、落合英二2軍監督は「投げミスを成長の糧に」と前向きな言葉。ファンの間では投手続行か、野手再挑戦かを巡って賛否が噴出。現状の課題と今後のポイントを整理します。
目次
- 試合結果と根尾の投球
- 落合2軍監督コメント
- 根尾昂の今季成績(ファーム)
- ファンの声まとめ(賛否・提案)
- 課題と長所の整理
- 今後のポイント(来季へ)
- まとめ(編集部所感)
1. 試合結果と根尾の投球
- 試合:ウエスタン・リーグ 中日4-6くふうハヤテ(9/23・ナゴヤ)
- 登板:延長10回タイブレーク、無死一・二塁の場面で救援
- 結果:犠打で1死二・三塁→左打者・和辻に149km/h高め直球を中前へ、2点適時打
- その後:2者連続三振で切り、イニングは締めるも敗戦投手に
ポイント:球威(149km/h)は十分。ただし高め直球の投げミスが決勝打に直結。“要所の1球”の精度が問われる内容でした。
2. 落合2軍監督コメント(要旨)
「大事なところで投げミスした。やられたことを成長の糧にしてほしい。負けられない緊張感の中で自分のワンプレーがどうつながるか。ああいうところで抑えて1軍につながる」
- 評価軸:内容の良し悪し以上に、**“勝敗が絡む場面での再現性”**を重視
- メッセージ:1軍に近い緊張感での実戦を通し、決め球の精度とミスの削減を求める
3. 根尾昂の今季成績(ファーム)
- 登板数:41試合
- 投球回:39回1/3
- 成績:3勝3敗1S/防御率2.75
- 四死球:33(約38.1回で33)
- 参考:BB/9 ≒ 7台と推定(四死球率が高水準)
解釈:防御率は良好だが、四死球の多さが先頭打者出塁や自滅リスクにつながり、勝ちパ・同点の高圧場面で使いにくい現実。
4. ファンの声まとめ(賛否・提案)
肯定・継続派
- 「三振を奪う力はある。投げミスを減らせれば1軍に近づく」
- 「投手としての期待はまだ高い。実戦で鍛えさせている段階」
懐疑・転換派
- 「決め球不足と制球難では1軍で通用しにくい」
- 「野手再転向で身体能力を活かす道を」
- 「**環境を替える(現役ドラフト/トレード)**のも一手」
厳しい意見・球団への提言
- 「育成プランの不透明さ」「特別扱いの終わり」
- 「結果で評価する段階。戦力外・育成落ちの可能性も」
- 「高卒上位の育成方針を見直すべき」
空気感:**“愛ある厳しさ”と“再挑戦への期待”**が同居。投手継続か環境変更の二択を支持する声が目立つ一方、野手再転向は“ロマンはあるが時間的に厳しい”が主流。
5. 課題と長所の整理
課題
- 制球:初球ボール/先頭四球が失点に直結
- 決め球の再現性:高め速球は見せ球に留まり、ゾーン下で空振りorゴロを取る1球の精度不足
- 高圧場面の1球:勝敗が絡む場面でのミスが命取り
長所
- 球威:150km/h級のストレート
- 瞬発力:連続三振を奪える局所的な支配力
- 登板耐性:短いイニングのリリーフ適性が見える
6. 今後のポイント(来季へ)
- 役割の明確化:1イニング特化(同点/ビハインドの6〜7回、先頭打者アウトを最重要KPI)
- 技術テーマ(この冬の必達)
- BB/9を5以下へ(= 四死球30%以上削減)
- 決め球の精度向上(高め直球を見せ球→落ち球 or スラで空振り/ゴロ)
- 初球ストライク率60%超(カウント不利を削減)
- 評価の取り方:オープン戦〜4月で「四球激減+決め球の威力」を実数で証明→交流戦前後の1軍ブルペン8番手争いへ
代替ルート:春先に改善が鈍ければ、現役ドラフト/トレードで役割リセットを視野に。
7. まとめ(編集部所感)
- 延長TBの2失点は痛恨だが、2者連続三振が示す通り武器はある。
- 最大のボトルネックは四死球。“先頭を出さない”1イニング特化に振り切れるかが来季の分岐点。
- 結論:投手一本で役割特化を作り切るのが最短ルート。改善が見えない場合は環境変更を含めた決断の年になる。
