リード
ウエスタン・リーグの中日はソフトバンクに21安打18得点で爆勝し、勝率で首位浮上(61勝41敗6分、貯金20)。話題は3本柱――①引退表明後初出場の中田翔、②木下拓哉の102日ぶり実戦復帰、③打線大噴火で尾田が6打数6安打、川越2発、森駿4打点、鵜飼猛打賞。投手ではマラーが5回途中4失点で降板も、後続が大量リードを守り切った。
目次
試合情報
- 日時:2025年9月9日(火)
- 大会:ウエスタン・リーグ
- 球場:ナゴヤ球場
- スコア:中日 18-6 ソフトバンク
- チーム成績:61勝41敗6分(勝率で首位浮上)
トピック①:中田翔、引退表明後“初出場”
- 出場形態:5回2死一二塁、代打起用 → 遊ゴロ。
- 実戦復帰:約1か月ぶり(前回は8/10・広島戦)。
- 背景:体調不良で8/12に抹消、8/15に今季限りでの引退を発表。
- 所感:
- 「若手の実戦機会」とのバランスは議論がある一方、**“ウエスタン優勝へ一丸”**という文脈でのベテラン合流と受け止める向きも。
- **引退ロードの“慣らし”**ではなく、チームの勝負どころで役割を果たす準備として次打席以降に注目。

トピック②:木下拓哉、102日ぶり実戦復帰で二塁打
- 復帰起用:8回の守備から。1死満塁を遊ゴロ併殺で切り抜け無失点リード維持。
- 打撃:8回裏先頭で又吉(元同僚)から左翼線二塁打=復帰初安打。
- 負傷履歴:5/30巨人戦で一塁到達時に左太もも裏を負傷→5/31抹消。
- 今後の見立て:
- 一軍捕手編成は石伊の台頭で競争が進行中。
- 当面は状態見極めと若手の“現場メンター”としての帯同も選択肢。残り試合で守備・送球・リードの状態をアピールしたい。

トピック③:21安打18得点の打線爆発で首位浮上
主な活躍打者
- 尾田:6打数6安打1打点(驚異のパーフェクト)
- 川越:3号2ラン&4号ソロ=2発3打点
- 森 駿:4打点(走者一掃の適時二塁打+犠飛)
- 鵜飼:猛打賞・3打点
- 村松:猛打賞・1打点
- 福元:マルチ・3打点
- 石橋:タイムリー、中村奈一輝:終盤にタイムリー加点

攻撃ハイライト
- 1回:福元の犠飛で先制→川越2ランで3-0
- 3回:福元のレフト線適時二塁打で5-0
- 4回:福元再び2点適時二塁打で7-3
- 5回:一挙加点(佐藤の適時三塁打、石橋のタイムリー等)→12-4
- 6回:川越4号ソロ、押し出し、森駿の走者一掃二塁打で17-4
- 8回:復帰の木下二塁打起点→18-4
豆メモ:ファンからは「6打数6安打は超レア。1軍の最多は**7打数7安打(1949・大下弘)**の記録が知られる」との声も。
ピッチングノート
- 先発:マラー
- 5回途中、6安打4失点。4回に連打・押し出しで失点集中、5回も連打で降板。
- 一軍16試合3勝8敗、防御率3.62→登録抹消後の再調整登板。
- 救援:森山→根尾→橋本→土生→野中のリレーで大勢維持。
- 根尾:6回、死球→単打も三ゴロ併殺で火消し。
- 土生:8回満塁ピンチを併殺で切り抜け。
- 野中:9回2失点もリード十分で締め。
データボックス
- チーム:21安打/18得点/猛打賞×複数
- 尾田:6の6、1打点(5回表までに4安打、計6安打の固め打ち)
- 川越:2本塁打、3打点
- 森 駿:4打点(うち走者一掃2塁打)
- 鵜飼:猛打賞、3打点
- 木下:復帰二塁打、要所を併殺で締め
- マラー:4失点(5回途中降板)
ファンボイスまとめ
- 中田翔の起用:「若手の打席を奪うのでは?」の声と、「ウエスタン優勝へ一丸」の期待が交錯。
- ベテラン補強回顧:中島・中田ラインで高齢獲得は慎重にという意見。
- 木下の立ち位置:石伊の成長次第で役割変動。教育係兼バックアップの需要はなお高い。
- 尾田への評価:打撃センスを一軍でも試したい、ただし走塁技術の強化は必須という現実路線。
- 二軍→一軍の壁:生え抜き(尾田・鵜飼・石橋・村松)の2軍好成績を1軍定着にどうつなげるかは育成・コーチングの責任範囲。
- 先発事情:柳の将来動向も踏まえ先発補強は急務という声。マラーは先発再構築が課題。
編集部視点:今日のチェックポイント
- “育成”と“勝利”の両立
- 中田・木下の実戦復帰は短期の勝利と長期の育成の交点。役割の明確化が重要。
- 6の6・尾田の使い方
- 代走・守備固め特化ではなく、スタメン複数試合で打撃検証を。
- 先発の再設計
- マラーの不安定さを前提に、**早めのスイッチ基準(打球質・初球スト率)**を明確化。
- 捕手編成
- 木下の状態を見ながら、石伊との併用プラン(相性・曜日制)で投手陣の最適化を。
まとめ
- 中田翔は引退表明後初出場で一打席のみ。木下拓哉は復帰即二塁打&要所で併殺と存在感。
- 打線は21安打18得点で首位浮上。尾田6の6、川越2発、森駿4打点など収穫多数。
- 一軍の得点力不足を踏まえ、“昇格テスト”の扉を広げたい。終盤戦は育成と勝利の同時達成を。
