リード(要約)
中日ドラゴンズの岡田俊哉投手(33)が、2025年シーズン限りで現役引退。09年ドラフト1位で入団し、13年はチーム最多の66試合登板、17年にはWBC日本代表に選出。血行障害や右大腿骨骨折という選手生命の危機を乗り越え、今年5月に育成から支配下へ復帰して一軍マウンドにも戻った“不屈の左腕”が、ドラゴンズ一筋のプロ人生にピリオドを打つ。
目次
目次
- 引退の概要
- プロフィール
- 通算成績・主な実績
- キャリア・ハイライト
- 大ケガと復帰の道のり
- 2025年の登板状況(1軍/2軍)
- 背番号「11」と「21」に込められた物語
- ファンの声(抜粋)
- 編集部所感・論点(投手陣編成と球場要因)
- 年表(タイムライン)
- まとめ
- データボックス/ハッシュタグ
1. 引退の概要
- 日時:2025年9月6日判明、近日中に会見予定
- チーム:中日ドラゴンズ
- 決断:今季限りで現役引退
- 背景:17年の血行障害、23年春季の右大腿骨骨折を経て、24年は育成契約、25年5月に支配下復帰。5月4日の広島戦で約3年ぶりの一軍登板を果たした。
2. プロフィール
- 氏名:岡田 俊哉(おかだ・としや)
- 生年月日:1991年12月5日(33歳)
- 出身地:和歌山県
- 出身校:智弁和歌山(春夏通算4度の甲子園出場)
- 投打:左投左打
- 身長/体重:178cm / 69kg
- ドラフト:2009年 中日ドラゴンズ 1位

3. 通算成績・主な実績
- NPB通算:353試合登板/19勝24敗19セーブ/防御率3.61
- 2013年:チーム最多66試合登板、7勝5敗2S、防御率2.79
- 2017年:WBC日本代表に選出(要所を締める投球で記憶に残る)
4. キャリア・ハイライト
- 2013:一軍デビュー、鉄腕リリーバーとして台頭
- 2017:WBCメンバー入り。国際舞台でも度胸満点の投球を披露
- 2017:シーズン序盤に血行障害を発症し、治療・リハビリ
- 2023:春季キャンプ練習試合で右大腿骨骨折(「日常生活に戻れたら100点」と語るほどの重傷)
- 2025:5/1支配下復帰、5/4広島戦で先発復帰。6/19は本拠地バンテリンで4年ぶりの登板
5. 大ケガと復帰の道のり
- 血行障害(2017)→手術・治療:選手生命に関わる難治の症状
- 右大腿骨骨折(2023):投球中の転倒で受傷。「死んでいてもおかしくなかった」と医師に言われる重傷
- 生活の再構築から再起へ:自宅でキャスター椅子移動、松葉づえ生活 → 可動域拡大 → 軽いラン → キャッチボール再開
- 支配下復帰(2025/5/1):不屈の努力で再び契約を勝ち取る
- 復帰戦(2025/5/4 広島):3回1/3 4失点も、約3年ぶりの一軍舞台に立つ

6. 2025年の登板状況
- 一軍:3試合登板/0勝1敗/防御率8.59
- 二軍:13試合(先発10)/4勝1敗/防御率1.90
- 二軍ではゲームメイク能力を発揮しつつ、再昇格を目指して投げ続けた。
7. 背番号「11」と「21」に込められた物語
- 入団時は**「11」**(川上憲伸の継承番号)
- その後、**「21」**を背負い左の柱として奮闘
- 24年育成契約で**「210」**に
- 25年支配下復帰で**「11」に再び**
- ドラ1の金丸が「21」を希望した際、球団は岡田の復帰を見据え配慮。岡田は**「目標は支配下復帰。番号は二の次」**と語り、潔い決断で道を譲ったエピソードが象徴的。

8. ファンの声
「WBCのあの神ピッチング、忘れません。お疲れさまでした。」
「大ケガからの復帰、諦めない姿に勇気をもらった。」
「成績だけでは語れない価値があった選手。ありがとう、頑張ったね。」
「復活の“11番”。2軍で先発として試合を作っていたのに…淋しい。」
「智弁和歌山時代から忘れられない存在。小さな体で三振を量産する姿に痺れた。」
「骨折は命の危険もあったレベル。そこから1軍マウンドまで戻ったこと自体が偉業。」
「世代交代の波の中でも、功労者として語り継がれるべき左腕。」

9. 編集部所感・論点
- 編成課題:今季の投手陣は故障や勤続疲労で不安定。ドラフトで即戦力を獲得しても、**“量と回復力”**の両輪整備が不可欠。
- 球場要因:バンテリンドームの外野フェンス改修(ホームランウイング導入)で一発のリスク増が指摘される中、投手運用・守備位置取り・被弾抑止の球種配分など複合的対策が鍵。
- 育成×医療リハの知見:岡田の経験は、復帰プロトコルと選手教育に資する財産。球団内での知見継承・体制化に期待。
10. 年表(タイムライン)
- 2009:ドラフト1位で中日入団
- 2013:一軍デビュー、66試合登板(チーム最多)
- 2017:WBC日本代表、同年に血行障害で離脱
- 2023:春季キャンプで右大腿骨骨折
- 2024:育成契約(背番号210)
- 2025/5/1:支配下復帰(背番号11)
- 2025/5/4:広島戦で約3年ぶり一軍登板
- 2025/6/19:本拠地で4年ぶりの一軍登板
- 2025/9/6:今季限りで引退の意向が判明
11. まとめ
血行障害、右大腿骨骨折——選手人生を易々と閉ざしかねない試練を、岡田俊哉は何度も乗り越えた。数字以上に、諦めない姿勢そのものがドラゴンズとファンの記憶に刻まれる。引退は終わりではなく、次の幕開け。不屈の左腕の知見と人間力が、これからのドラゴンズや野球界の礎になることを信じたい。16年間、本当にお疲れさまでした。
