目次
リード(要約)
9月2日、バンテリンドームでの阪神3連戦初戦は5点差を追う展開から7回に3点を返すも、反撃及ばず5–3で敗戦。先発・マラーは3回に2本の2ランを被弾。井上監督は試合後、「毎回同じようなことを…それがあるから勝てない」と厳しく言及。一方、代打・大島洋平がセンター返しの2点タイムリーで通算2063安打(球団歴代単独3位)に到達。上林誠知は2018年以来の規定打席到達&今季27盗塁でリーグトップに並んだ。
目次
- 試合概要
- 井上監督語録(要旨)
- 試合の分岐点と課題
- キーマン① 大島洋平—代打で流れを呼ぶ一打&通算2063安打
- キーマン② 上林誠知—規定打席&27盗塁到達の意味
- 采配・戦術を巡る論点(編集部所感)
- ファンの声ピックアップ
- 次戦プレビュー(先発:大野雄大)
- まとめ—CSへ向けて
1. 試合概要
- 日時/会場:2025年9月2日(火)@バンテリンドームナゴヤ
- スコア:阪神 5 – 3 中日
- 中日の得点:7回に3点(山本のタイムリー、大島の代打2点打 ほか)
- 先発:マラー(3回に2ラン×2被弾。4回以降は立ち直るも序盤の失点が重く)
2. 井上監督語録(要旨)
「(7回の3点は)いいところなしの試合になりそうなところを盛り上げたのはよかった」
「代打の大島は“ベテランだから”ではなく、いま振れているかのフィーリングで。僕は洋平かなと思って出した。あそこの一打は大きかった」
「マラーは毎回同じようなことをする。『立ち直りましたけど…』じゃない。それがあるから勝てないんだぞ」
「あすは連敗ストッパーの大野。勝つべくしていく。選手はテンション上げながら戦っていくしかない」
3. 試合の分岐点と課題
- 序盤の2被弾:3回の2ラン×2で計4失点。長打警戒のあまり四球→長打の失点パターンが痛い。
- 四球の重み:昨年・今年と阪神は「選べるチーム」。与四球は勝敗に直結。不用意な四球の削減が急務。
- 反撃の7回:無死一三塁からまず1点。二死となってから大島の代打2点打で一気に1点差へ。流れは作った。
4. キーマン① 大島洋平—代打で流れを呼ぶ一打&通算2063安打
- 7回二死二三塁、最速151キロをセンター返しで2点タイムリー。
- この一打で通算2063安打に到達し、球団歴代単独3位へ。
- コメント:「フルカウントだったので、きた球を打った。いい場面で1本出たことを自信に」
編集メモ:代打で“単打で十分”の場面に最適解。大島の対応力と経験値は、CS争いの局面で極めて貴重。

5. キーマン② 上林誠知—規定打席&27盗塁到達の意味
- 規定打席到達:2018年(ソフトバンク)以来7年ぶり。
- 試合前は通算439打席 → 本試合の第4打席で規定到達(443打席)。
- 27盗塁でリーグトップに並ぶ:初回の死球出塁からすかさず二盗。
- コメント:「今の目標は30盗塁。規定はレギュラーの証し。久しぶりなのでうれしい」
編集メモ:戦力外からの完全復活。走攻守の総合力が打線の牽引役に。終盤戦のキープレーヤー。

6. 采配・戦術を巡る論点(編集部所感)
- データ vs フィーリング
- 監督は「フィーリング」「テンション」を強調。だが対村上の代打起用成功は事実として評価。
- 一方で**「毎回同じ課題」**に対する先発起用(カード頭)や継投設計は、**再現性のある指標(データ)**でのアップデートが必要。
- 四球マネジメント
- 大山への四球、救援の連続四球など、走者無料提供+長打被弾の最悪手を繰り返さないこと。
- 打線の“賢く点を取る”設計
- バント、代打のタイミング、人選を含め、1点を最短距離で取りに行く選択肢を増やしたい。
- 選手起用の再考
- 三塁・二塁の人選(例:石川4番、福永二塁、細川の打順最適化 など)は現況パフォーマンスと対戦相性で柔軟に。
7. ファンの声ピックアップ
- 「大島だから打てたと言ってくれ。感覚ではなくデータで采配を」
- 「『毎回同じ』と分かっていてカード頭で使うのはどうなのか」
- 「チェイビスより福永を。内野の再配置を」
- 「上林の規定到達&27盗塁は胸熱。カムバック賞&盗塁王いける」
- 「代打大島は単打で十分な場面の最適解。CS争いに不可欠」
- 「与四球が敗因。阪神は“選べるチーム”。ここを変えないと勝てない」
- 「満員の応援に感謝。迷采配で落とす試合を減らしてほしい」
8. 次戦プレビュー(先発:大野雄大)
- 監督評:「連敗ストッパーの大野で勝つべくしていく」
- ゲームプラン提案
- 初回立ち上がりの四球ゼロ宣言。
- 打線は**“単打×走塁×進塁打”で先行**(賢く1点を取りにいく)。
- 上林の機動力、細川の長打力を分離配置して得点期待値を最大化。
- 大島は終盤の勝負所で代打or守備走塁のカードとして準備。
9. まとめ—CSへ向けて
- 初戦黒星で残り2戦は落とせない。
- 課題は明確:不用意な四球の削減、データに基づく起用最適化、“単打で十分”の場面設計。
- それでも希望はある。大島の勝負強さと上林の総合力、そして大野の安定感。
- 一戦必勝。ここからの2戦で取り返す。
